7/29から8/11の間の11日間、短い間でしたが、本当にお世話になりました。ありがとうございました。今まで、学校以外で設計というものにふれることがあまりなく、生の設計に触れてみたいと思い、今回オープンデスクに来させていただきました。
まず初めに、70mmの立方体の模型をつくる練習のとき、今まで学校で作ってきた精度で一度完成させ、チェックしていただくと、それでは実際に使うことはできない、と言われました。模型ひとつをとっても、実際にお施主さんに見せる商品と同じで、模型もより完璧に近い精度が要求されることを感じました。
また作業中も、周りでは所員の方が、様々なことに迅速に対応していて、実際にサンプルの比較により、予算や性能などを見たり、素材感や色合いの微妙な違いを検討したり、植栽には落葉樹や常緑樹のどちらがいいのかを考えたりと、ほんの一部だとは思いますが、設計の細部に触れることが出来た気がします。今まで設計課題に取り組んでいるときは、壁や床の素材は、木やコンクリートにする、植栽は大体こんな感じの木を植えるといったように、漠然としか決めていなかったことを思い出し、これからはこういった細部を考えていくことも重要なことだと思いました。
また、現場にも連れていっていただきました。現場では、何がわからないかもわからない状態だったのですが、現場監督の方が時間を見つけては、親切に教えてくださったので、理解することが出来ました。現場に出ることが一番の勉強になること、わからないことがあれば素直にそれを認め、聞くことが大事だということも教えていただきました。初めはわからなくて当たり前だから、恥じることはない、と言っていただいたのが嬉しかったです。
一番時間をかけた、模型製作では、実施図面を読み取ることの難しさを学びました。細部の仕上げや寸法が決まっている図面は情報量が多く、今まで自分が描いてきた図面とは、全く違うものだと改めて感じました。事務所では、実際に建てられることが決まっている住宅の模型製作をしました。実施図面は今までに、ほとんど触れたことがなく、読み取ることが難しく、短い間でしたが、本当にいろいろなことを学べたと思います。優しくて、温かい事務所ですごく楽しかったです。2週間しかいなかったのですが、もう何ヶ月もいたかのような感じがします。マニエラに来ることができ、本当によかったです。ありがとうございました。,